公益社団法人PIFは、令和2年10月27日、経済的理由により進学又は修学が困難な学生に対し、奨学金を給付することでその支援を行い、将来の人材育成及び学術研究の発展に寄与することを目的として一般社団法人として設立されました。
独立行政法人 日本学生支援機構の「平成30年度 学生生活調査結果」によれば、大学、短期大学、修士課程、博士課程、専門職学位課程において、41%~55%の学生が何らかの奨学金を受給されています。また、当該奨学金についても卒業後に返済義務が伴う貸与方式のものが多く、社会人になった後に求められる奨学金返済が生活の負担になることを知りました。
そこで何か我々に出来ることはないかと考え、奨学金制度について更なる調査を行い、インターネットを使って奨学金を給付している様々な財団法人、社団法人があること、その多くが大手企業の創業者が功成り名遂げ、社会への還元を意図されるものや、大手企業の社会貢献活動の一環として、潤沢な資金・人的資源に基づいて活動されているものと理解しました。残念ながら、我々は、起業に成功した訳でもありませんし、大手企業の援助を頼れる立場にもありませんので、果たして同様の活動をさせてもらっても良いのだろうか、と苦慮しましたが、今回の「奨学金の給付事業」を仮に10年後に始めさせて頂いたとしても、今の我々の状況に大きな変化があるとは考えられませんでした。
そうであるならば、今、「出来る範囲」での活動を開始した方が良いのではなかろうか、ということで 一般社団法人PIF を設立させて頂いた次第です。
法人名の「PIF」は、英語の「Pay It Forward」、ある人から受けた親切をまた別の人へ親切を繋いでいくこと、という意味から引用しており、我々の奨学金を受け取って頂いた人が、いつの日か、社会で立派に活躍し、経済的にも自立して別の人に支援の手を差し伸べてもらえる様になってほしいとの願いを込めています。
その様な給付型奨学金ですから、例えば、より多くの事を学びたい人を応援したい、スポーツや芸術ともっと向き合いたい人を応援したい、新しいことに挑戦する人を応援したい、将来的に起業したい人を応援したい、と考えています。
なお、令和5年6月30日、東京都よりの認定を受け、公益社団法人PIFとなりました。
今後、なお一層、学生の皆さんの充実した学生生活を少しでもご支援させて頂ければ幸甚です。