私は、大学3年生の4月から2年間、一般社団法人PIFに支援いただいておりました。
支援頂いていた私の夢は、量子ドット太陽電池とよばれる次世代太陽電池の研究、開発をすることです。
量子ドット太陽電池とは、従来の太陽電池よりもずっと高い効率で発電できる可能性をもつもので、実用化されれば世界中のエネルギー格差の課題を解決する糸口になるのではないかと考えています。
「誰もが等しくエネルギーを利用できる持続的な世界」、そんな社会実現を夢見て、日々を送っています。
大学3年生の時、その夢の実現に向けて、主に太陽電池に関する学問の習得と、国際研究インターンシップへの参加が必要であると考えておりました。
両者の意図は次の通りです。前者は、当時の私には太陽電池に関す知識がほとんどなく、太陽電池の研究を行うためには大学の授業に加え、必要な専門知識を習得しなくてはならなかったからです。
また後者は、世界の研究現場のレベルを知り、自国だけでなくグローバルに研究を行いたいと考えていたからです。
しかし、地方から上京していた私は、学資が豊かでなく、さらに新型コロナウィルスによる不況も相まって、想定していた活動の実行が非常に困難でした。
そんな中、こちらの奨学金支援のwebサイトを見つけました。一般社団法人PIFの掲げている「Pay It Forward」の精神にとても惹かれ、応募を決意。
奨学生採用後は、イタリアの大学と提携した研究インターンシップに参加することもでき、多くの貴重な学びを得ました。
また、この土台を活かし4年生では、電気通信大学の研究室で、量子ドット太陽電池の研究に着手、休日も研究室で実験をしたり、一晩中研究室に籠ったりと研究に専念、本当に充実した大学生活を送ることができました。
将来は、一般社団法人PIFから頂いたご恩に感謝して、世のために少しでも役立てる人となってPay it forwardしたいです。
電気通信大学 2023年度卒業 K.T